村上建築設計室です。

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カテゴリ:家づくり学校( 4 )

隠れ家のようなカフェスイート

村上建築設計室です。


先日は、家づくり学校の授業で、とても居心地の良いカフェに伺いました。

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講師の安井先生がリノベーションされた自宅カフェです。

建売住宅を購入されたオーナーさんが、お子さん達の独立のタイミングで
1階リビングを中心に自宅をリノベーション。
緑あふれるお庭側からアクセスする、落ち着きのあるカフェとなっていました。

安井先生はカフェに限らず、水回りや2階の寝室・書斎回りなど、
数度にわたって暮らしに合わせた改修設計をされています。
そのいずれもが、暮らしの提案、空間の質を高める提案がなされていて、
オーナーさんは、そのたびごとにお住まいへの愛情が深まっているご様子。

空間の魅力はもちろんですが、そのような信頼関係を築かれていることに、
深く、じーんと、感銘を受けたのでした。


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カウンターのバックにはカップが並びます。
丸窓の建具の後ろは、住宅用のアルミサッシュがあるとのこと。
造作と絡めてその(不釣り合いな)存在感を消してありました。

設計イメージは、オーナーさんが使いたいとおっしゃった一脚の椅子から始まっているそうです。
設計段階で、一緒にお気に入りのカフェや雑貨屋さんめぐりをして、
お互いの価値観を共有していったというエピソードも伺いました。

カフェ空間は、本当にオーナーさんの個性や人生観が現れますね。
素敵な人生の先輩のお話も伺えて、とても素敵なひとときでした。
ありがとうございました。


さて。
その後、ランチをいただいたあとは場所を教室にうつして、
実習課題の発表をしたのですが・・・ 
日々是精進、精進・・・と、思い知ったのでした(*_*;
がんばろう。






村上建築設計室のホームページはコチラ。http://www.murakami-design.com/

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by murakami-design | 2016-06-24 09:29 | 家づくり学校

岡山建築研修ツアー 石州瓦と弁柄の街並み

村上建築設計室です。

先日は、家づくり学校の研修旅行で岡山と兵庫の建築を巡ってきました。

建築見学での空間体験は、自分の設計の引きだしを広げてくれますが、
憧れの建築家でもある先生や先輩、仲間とコメントしながらの見学は、
見るべきところを見る目を養ってくれ、深い理解へと導いてくれます。
ありがたや。

そして、3日間、旅先へと送り出してくれる家族にも、ありがたや。
(どうぞ来年も行かせてください


***


さてさて、1日目は、岡山の吹屋地区へ。
ベンガラ産業で栄えた街並みと、豪商・豪農の屋敷を3軒、見学してきました。


★西江邸
当代まで続く西江邸は、当主曰く「建築道楽」の家主たちが代々手と財を投じてきた邸宅です。
瓦としっくい、石積みが圧巻の佇まいです。

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室内は撮影NGでしたので、メモと記憶にしかととどめてきましたが、
それはそれは、見どころがたくさん。
当時の棟梁や職人さんの技術がふんだんに見て取れます。

磨き、守られた上質な素材の表情に加え、あちこちに生けられた季節の花が、
主の建物への愛着として感じられました。
(愛着あればこそ、私財を投じて維持されているのだと思います)

また、ちょっとかわいらしい陽だまりのコーナーもあったり、
設計へのヒントもいただきましたので、あたためておこうと思います^^・


****

★広兼邸
続く広兼邸も、迫力の石積みです。
大きな庄屋だった屋敷は、崖にそって建てられ、門からは屋敷へと続く道と、
眼下の山並みを見下ろします。

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色の少ない季節のせいか、また、この閉鎖的な立地のせいか、ちょっと世間から隔離されたような
謎めいたような、そんな不思議な印象。

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まるで日本じゃないみたい。
そんなことを思っていたら、「八ツ墓村」など横溝正史作品の映画の舞台にもなっていたそうで、
その案内をみたら、もうすっかりミステリーゾーンに迷いこんだ気分になりました。



最後は、石州瓦とベンガラ色の外壁で統一された保存地区の街並み見学。
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吹屋地区の豪商たちは、屋敷をつくる際に個々の豪華さを競うのではなく。
みなで相談をして、石州(島根)から大工を呼び、
統一したコンセプトで街並みをつくっていったのだとか。

現代も同じような心意気で個々の住まいをつくっていけば、
年月を経て美しさが増す街並みになるのでしょうね。

当時の旦那衆はなんとも粋でしたね。すばらしい。

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そうそう、岡山ではこのような↓組子の格子がよく使われていました。

3~4本おきに短い格子と長い格子が連続します。
通りを行く人の目線は、細かい格子が遮り、
粗い格子が、上部からのあかりを室内に取り込む。
とても理に適ったデザインだなぁと、しっかりとメモしてきました^^。

旧:片山邸(ベンガラ屋)
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と、ここまでが1日目。
まだまだ旅は続きます(笑)

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by murakami-design | 2016-03-16 18:09 | 家づくり学校

素材を知ったら、使いたくなる!

村上建築設計室です。

先日は、家づくり学校の「左官」の授業に参加してきました。
前半は、泉幸甫先生が設計された住宅の見学から。

ふんだんに左官(しかも土壁!)の技術が使われた住宅を見学させていただきました。
個人住宅のため写真は控えましたので、五感をフルに使って、
左官で仕上げられた空間を、身体に焼きつけてきました(笑)。

左官の肌あいから生まれる細かい陰影が、
空間に柔らかさと静謐さをもたらしているようでした。うっとり。


後半は、素晴らしい左官技術を持つイケメン職人さんを講師に迎え、
30㎝角のパネルに左官材を塗っていくワークショップ体験です。

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セメントに顔料を加え、骨材やアクセントになるワラや砂利、鹿沼土などを入れて、
しっかりと混ぜ、コテで押さえて面材に整えます。


今回は、「リシンかき落とし」という外壁に使われることが多い、左官材と技法です。
途中まで水分が渇いたところで、ブラシや剣山で表面を掻き落としていきます。



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掻き落とすうちに、アクセントのワラや土が見えてくるので、
土の中から化石を探すようなワクワク感がありました(笑)
材料の調合から自分で選んで、十人十色の仕上がりとなり、
並べてみると、パッチワークのようでとてもカワイイ。

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私の成果品は、一番手前の左から2番目のものです。
グレーのセメントベースに、黄色の顔料を混ぜています。
3㎜の骨材に、トッピングには藁と鹿沼土を少し。

当日は、思っていた色よりも濃くて、グレーのセメント色が強るのだなぁ・・
と思っていたのですが、数日経って乾いてくると、こんな感じ↓↓の仕上がりに。

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あぁ~、とってもいい感じ、いい感じ!
思っていたような色になってきました~。
調合した時に頭に思い浮かんだお皿とならべると、おぉ!イメージに近い近い。

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肌合いもいいなぁ~、うちの子やるじゃない~と、
完全に親バカ的な愛着が出てきました^^;


今回お世話になった富沢建材さんは、左官業界での聖地のような会社さんなのだとか。
ショールームスペースではたくさんの左官材サンプルを比較できたり、
ワークショップを開いたりして、お施主さんにも左官の良さをPRしていらっしゃいます。

材料を知ることは、お施主さんにとっても、住まいと長くお付き合いしていくうえで大切なことです。
メンテナンス上のメリットやデメリットという、機能的なこともそうですが、
なにより、自分の価値観に合うもの、好きなものを使うことでの愛着が、
住まいの寿命を確実に伸ばしてくれると思います。


やっぱり、知ると使いたくなってきますね(笑)。
お仕事、がんばろう!


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by murakami-design | 2015-12-02 13:59 | 家づくり学校

再生素材パーティクルボード

村上建築設計室です。

先日、家づくり学校「古材・再生素材」の授業で、東京ボード工業株式会社さんにお邪魔しました。

廃棄された建材をリサイクルし、パーティクルボードと呼ばれる製品をつくっています。
その生産過程を見学後、講師のクラフトサイエンス・安井正先生が設計された
住宅兼写真スタジオを見学しました。



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工場のスケールの大きさと稼働している迫力ある空気に、心躍ります!


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写真のトラックは、木材の廃棄物を搬入する車で、順番待ちの列。


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これら様々な木材を細かくし、金属片を取り除くことからスタート。


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チップ状の材料へと変わります。

このあと、工場の内部で材料を乾燥させて、圧縮して製品に仕上げるのですが、
材料から細かい粉塵が発生するので、「粉塵爆発」を防止するために、
防災のための措置が何重にも取られていました。

(内部工程の写真は控えますね)

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3層構造で出来上がったボードが積みあがった倉庫は、なんとも圧巻でした。

パーティクルボードを仕上げ材に、、という発想がありませんでしたが、
出来上がったボードの表情は、均質な中にも木材としての温かみがありました。

講師の安井先生が設計(改修)された住宅はこちら。
LIGHT&PLACE湿板写真館
http://lightandplace.com/index.html


1階スタジオ2階住宅となっておりますが、大きくトップライトを設けて、
外からは予想外の内部となっていました。



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by murakami-design | 2015-10-22 16:25 | 家づくり学校