村上建築設計室です。
商店街に建つ、鉄骨造3階建ての住宅には、
業務用の中華コンロが入っています。2万キロカロリーです。
ご主人が元中華のプロでしたので、設計当初よりご希望でした。
業務用コンロを住宅に導入する事例は、
結構増えてきて参考にする実例や資料なども多いのですよね。でも、
中華コンロとなると、ほとんどなくて情報収集からメーカーの選定まで苦労しました。
業務用を入れるだけならばいいのですが、家庭用コンロと併用すること、
また、手入れのことも考えてトップ(カウンター)を一体でつくりこみたかったのです。
何とか、オーダー対応をしていただけるメーカーを発見!!
業務用厨房機器のタニコーさん。
「できますよ」というお返事をいただいたときは本当に嬉しかったです。
写真ではフタ(四角いカバー)がしてあり、通常は作業台として利用。
カバーをあけると、中華なべがはまる「オマンジュウ」が現れます。
落ち着いたら、是非プロの料理風景を写真に収めたいと思っています。
ちなみに、業務用コンロには換気扇も業務用の有圧換気扇が必要です。
換気量が多いので、給気口もたくさん必要になります。
思えば、この物件の実施設計期間は、鉄骨を初め建材の値上がりラッシュのとき。
予算調整も大変でしたが、中華コンロは死守してきました。よかった。