村上建築設計室です。

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心地よい場所をつくる。パタン・ランゲージという手法

こんにちは、村上建築設計室です。

先日、埼玉にある「盈進学園東野高校」http://eishin.ac/about/history/

を見学する機会に恵まれました。


(こんなキャンパスでの高校生活・・・うらやましいなぁ!)

こちらの高校、アメリカ人建築家アレグザンダーによる設計ですが、

「パタン・ランゲージ」という理論をもとにされています。

パタン・ランゲージとは、人が「心地よい」と感じる環境を分析して、

253のパターンにまとめたもので、街から住まいまでの

楽しそうな空間が挙げられています。

ちょっと古くて、文字が多くて、モノクロで、一見地味な本なのですが、

読んでいると、「楽しい暮らし」のイメージがわいくる好きな本です。

そして、とても参考にしています。

特に、室内と屋内の関係性、住まいと庭、街との関係性などは、

本当にワクワクしてくるものです。


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たとえば、職員室棟と、教室群(分棟形式なのです!)のあいだは、

このような街路と、列柱が並ぶアーケードによってむすばれています。

その時々に、ふくらみがあったり、ベンチがあって「人だまり」ができる工夫。

そもそも、配置計画では建物をゆるやかにふって、

通りからは、建物が微妙な角度で変化するようになっていて、

落ち着いた路地空間となっているのでした。

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いずれもこれらは、253のパターンのなかにもでてくる要素です。

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↑は、「みえがくれの庭」というパターンがよくわかる場所。

通路から入る中庭は、2つの教室(1階と2階にそれぞれ1教室)につながっています。

「段階的な屋外空間」で、生徒はそれぞれ自分の教室の前庭として、

少しプライバシーが守られた中庭として使っているようです。

写真は、生徒のいない時間だけ撮らせていただきましたが、

休み時間の生き生きとした様子も見ることができました!

こんな素晴らしい学校ができた所以は、やはり学校の先生たちの理念あってこそ。

生徒にとって必要な空間とは、個性をいかす教育にふさわしい学び舎とは、

という議論を重ねに重ねて、つくられたとのことです。


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この門からつづくアプローチの角度も、塀の高さも、

実証検証をおこなって、決めていったのだとか。

「施工業者さん泣かせだった」とは、先生の言葉(笑)。

でも、そのくらい熱心な教育哲学があることが、建物の説明からもよくわかりました。

ちなみに、上記の塀は「見えない駐車場」というパタンを実現させています。

美しく続くアプローチは、生徒が「学び」のモードにスイッチオンするための、

大切な仕掛け。

別の世界へ入っていくようなアプローチ…

見学に訪れた私たちも、そのスイッチはよくわかるのでした。

ちなみに、写真はアプローチの振り返り。生徒が帰るときに見る景色です。

門から校舎へ向かう写真は、人が映りこんでいるので、控えます^^。

これらのパターン。

これ以外も、住宅にも落しこめるものがたくさん。

おおいに取り入れさせていただいています^^!

村上建築設計室 /http://www.murakami-design.com/


# by murakami-design | 2018-05-21 19:26 | 家づくり学校

家づくりは暮らしづくり

村上建築設計室です。

昨日は、東京の下町・谷中の町家をお借りしての子ども家事塾でした。

テーマは、親子で片づけ。講師は家事塾の辰巳先生、私はスタッフとして。


日頃の子どもスペース(机の周りなど)の写真を撮ってきてもらい、

お困りのことなどを発表してもらうと、

頷きながら笑いながら「そだよねー!」とお互いあるある話。

2時間では「はじめの一歩」の講座ですが、

「定位置のつくりかた」など、じっくり講座のリクエストもいただきました。

こういう講座が家庭での実践のカンフル剤になるといいなと思います(´∀`)



そうそう、会場の空窯さんは、昔ながらの日本家屋。

まさに自然とともにあります。2月開催時は寒さ厳しく、

「次回の4月はとても気持ち良く、風通しの良い空間を堪能できますよ」

とご案内していましたが、まさかの真夏日(笑)。

扇風機出動でした。

でも、暑いけど、建具を開け放って打ち水した路地から上がってくる涼やかな風は、

とっても気持ちよかった!

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写真は、机の引き出し(に見立てたボックス)、文房具を使って

グループで「使う・使わない」を考えたり、

使いやすい量や位置を考えているところ。

グループでやると、友達同士でもモノに対する価値観や

分け方、使いやすさの基準が違うことがわかります。

だから、人任せではなく、

自分自身のあたまで考えながら試行錯誤することが必要です。

これは、家づくりのプロセスも一緒ですね。

自分自身がどうしたら使いやすいのか、

どのくらいのものや場所が必要なのか、自分でも考えることで、

自分の暮らしの器ができてきます。

家づくりは、暮らしをつくること。

つくづく、そう思います。


*********

家づくり相談・暮らしづくり相談

イエノコト・カフェ

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単に家事のしかた、ありかたを考えるだけでなく、

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info@murakami-design.com

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# by murakami-design | 2018-04-23 13:37 | 子ども家事塾

風景・街並みをつくる屋根

村上建築設計室です。

先月、滋賀県の近江八幡に行ってまりましました。

ヴォーリズ建築が残り瓦が美しい町並みや、

藤森建築「ラコリーナ近江八幡」を見学しました。

歴史ある近江八幡は、

板塀や格子、しっくいなどの素材が並びますが、

美しい風景や町並みをみるとつくづく思うのが、

屋根が風景をつくるということ。

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瓦などの材料もそうですが、勾配の向きや角度など、

地場産材・地場設計・地場の技術によって

自然と暗黙のルールができています。

栃木の街並みもそうですが、

連続性がうまれて、その連なりが街の風景になります。

昨今は屋根は景観よりも太陽光発電の「働く屋根」として

注目されています。(特に家づくりの機会においては)

南への斜面を最大限にするために、

近隣の家並みを無視したびっくりする形態もあり、

残念に思うこともあります。

美しい街並みをみることで、個人の「家」の集合が

その土地の財産でもある景観となること。

改めて襟を正す機会となりました。

+++

ラコリーナ近江八幡は、和菓子の老舗「たねや」グループの旗艦店。

土壁を使い、屋根の上にたんぽぽやニラを植えたり、

切り出した木材の曲線をそのままに建築に取り入れたりと、

他には真似のできない建築をつくる建築史家・藤森照信さんの建築です。

↓藤森建築のまとめサイト

https://matome.naver.jp/odai/2139015961027337701

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まわりの山並みと一体となり、

広大な敷地が自然の一部、大地の一部となっていました。

軒先は低い方は1mちょっと、高い方も2mちょっとです。

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屋根の穿たれたトップライトが内部空間に自然光を取り入れます。

青々とした季節の草屋根はHPからどうぞ。

http://taneya.jp/la_collina/about.html

圧倒的な「屋根」建築を目の当たりにしつつ、

屋根の形態をつくるのは本当に難しい!

密集地だと、建築法規によって規制されることも多いです。

難しいからこそ、気になる屋根。

これからも精進精進、、、と思うのでした。

おまけ。

彦根城にも足を伸ばしました。

この屋根(破風)の連続も圧倒的!

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おまけのおまけ

ゆるすぎる「ひこにゃん」、大きな軒下で。。



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# by murakami-design | 2018-04-12 18:08 | 家づくり学校

大屋根の家 もうすぐ着工です。

村上建築設計室です。

那須塩原の大屋根の家がもうすぐ着工します。

大屋根の下に家族の集う空間、子どもたちの空間が、
穏やかに包まれています。
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外部テラスは大きく張り出した軒に覆われ、
内部空間との連続性が生まれます。

リビングから続くその空間は
周囲に広がる敷地へとつながり、
大きな流れを作り出します。

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また、2階には子どもたちの場所が配され、
大屋根のつくる吹き抜けによって
リビング、ダイニング、キッチンとつながる空間と一体になり、
どこにいても、家族の気配を感じることのできる
空間構成になっています。

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原型模型はこちらです



 

# by murakami-design | 2018-03-12 15:45 | 那須塩原の家(子育て家族)

子どもの遊び環境

こんにちは、村上建築設計室です。

先日、子どもの遊び場を提案するコンペがあり、

久しぶりにこの本↓↓を見返してみました。




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帯に「待望の復刻」とあるように、

もともとは1984年に出版された本です。

私の子ども時代ですね…(遠い目)


田園風景育ちの私には、「あそび場の消失」という実感はありませんでしたが、

(特に都市部での)子どもの遊び環境が(劣悪な方に)変化した社会状況と

子どもの実態の研究結果をともなって、子ども達に

「あそび環境をつくる」

必要性を説いておられます。


遊び環境は社会の風潮や文化によって変わるけれど、

子ども達が喜ぶスペースには、普遍的ないくつかのパターンがある

というのも、仙田先生の理論です。


①自然スペース(自然の生命のいるところ)

②オープンスペース(走り回れる広場のようなところ)

③道スペース(車の危険のない路地空間)

④アナーキーペース(廃材置き場のようなちょっと危険な場所)

⑤アジトスペース(秘密基地のようなところ)

⑥遊具スペース(児童公園)


私の子ども時代@宇都宮を振り返ると・・・・

全て身近にありました(笑)。幸せですね~。

今の子ども達に目を向けると、

やはり、子どもの生活からは遠ざけられる場所が多くなっていることに気づきます。

(廃材置き場や道は、遊んではいけないですし、遊具だって撤去されていますよね)


だから、「冒険あそび場」というプレイパークなんかができたりしている。

そのきっかけは、40年近く前の仙田先生ら「子どもの遊び」を大切にしてくれた

先人たちの働きかけの結果なのだろうな、そう思います。



街レベルの遊び環境だけでなく、

住まいの中も子どもにとっては遊び環境です。

だから、私たちの設計でも小さなお子さんがいるお住まいでは、

いつの間にか、6つのスペースのどれかが生まれます。


きっと、親御さん(と私たち設計者!)が、

子どもたちの幸せな顔を思い浮かべながら家づくりをする結果ですね。



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※こちらは階段下の1畳ほどのスペース。

意図した秘密基地です。



***


さて。先日のコンペで提案したのは、次のようなあそび風景。

「電車モチーフ」がテーマのコンペでしたので、

子ども達が色々な人や遊びと出会う「駅」を提案しました。



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結果はどうであれ(苦笑)!

私自身も遊び空間を考えることはとても楽しい作業となりました。



そうそう。同じく仙田満先生の本。




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建築家の生まれ育った家や原風景をインタビューした本ですが…(1990年)

往年の建築家たち、なんともお生まれのよい方が多いこと~。

大企業の社長や地主さん、お医者さん、芸術家、研究者などなど、

ちょっと記録映画を見るような感じで読みました(笑)



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村上建築設計室 子どもの育ちを見守る家 http://www.murakami-design.com/

ハピケン http://hapi-ken.com/


# by murakami-design | 2018-03-02 14:23 | 子どもの住環境

家づくり学校の卒業課題

村上建築設計室です。

よい住宅が設計できるようになりたい。
という思いから、若手設計者を対象に建築家の先生方が教えてくれる家づくり学校で学び始めて4年。
4年生は、卒業設計ということでおよそ10ヶ月かけて1軒の住宅設計に取り組みました。

入学前、「若手」という言葉がどのくらいのゾーンを示すのか心配していたのですが
(笑、20代かしら?とか)
建築設計の世界では、40前(当時!)の私はひよっこのあまちゃん。
(朝ドラか!!笑)
同期の仲間も同年代の設計者が集まっていたのでした^^。

先日は、その最終発表会。
同期の仲間と万感の思いで、寝ないで取り組んだ課題をたどたどしく発表しました。
当日の朝ギリギリまで図面を描くこととなった計画性のない過去の自分を恨みつつ、
子どものインフルエンザから逃げ切った自分をほめつつ、楽しかった授業をふりかえりつつ。

タイムオーバーで図面は整合性がとれていなかったり、
詳細の検討まで力及ばず反省すること多し!
ご指導いただいた先生には、申し訳ない思いもあったりですが、
10ヶ月見つめ続けた我が子はやはり可愛く、
愛着のもてる住まいにたどり着くことができたと思います。


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せっかくだから、いつもと違うプレゼン表現にトライしよう!
と、スケッチアップ(という3Dモデリングソフト)をインストールしてみたものの、
(新しいものを習得する)余裕が無くてやっぱりアナログスケッチ(笑)
今後、またチャレンジしてみたいと思います。


家づくり学校、本当にお世話になりました。
いつも書籍や雑誌から刺激をいただいていた先生達から学べるだけでなく、
先輩からは仕事に向かう姿勢と希望を教えていただきました。
また、同期の仲間たちの向上心からも刺激を受け、同時に仲間がいる心強さに救われました。
先生方、スタッフの皆さま方、先輩方、そして同期の皆さん、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。


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実は、終わった!と思ったら次の日から発熱・・・(笑)
これからもういちどひとり反省会&ふりかえりをたいと思います。

家づくり学校リンク ※来期募集開始しています!




# by murakami-design | 2018-02-13 10:24 | 家づくり学校

心地よく暮らすための省エネ住宅

こんにちは、村上建築設計室です。

2020年に住宅の省エネルギー性能基準を守ること義務化されることから、
このところ、プロ向けにもその関連の勉強会やセミナーが多く開かれています。

数字と計算などもともない、苦手意識が先にたつので(笑)、
都合がつくものに参加しています。

以前受講したもののなかには、
「いかにスペックとしての数値の帳尻をあわせるか」という視点に偏っていたり、
住まいの居心地や建築的な魅力がネガティブに感じられてしまう内容のときもあり、
もやもやすることもありました。

先週は、「日本エコハウス大賞」という、今年3回目のコンテストのシンポジウムを聞き、
リノベーション会社「リビタ」さんによるモデル「代沢の家」の見学会に参加することができ、
これまでのもやもやを払拭することができました。

エコハウス大賞ができるきっかけは、
株式会社エクスナレッジ建築知識ビルダーズ 木藤さんの言葉にあります。

立ち上げた2015年は、
ちょうど2020年に「省住宅の省エネ基準の義務化」が業界のなかで議論されていた時期でした。
その「義務化になるから」という制約があることで、
「縛られる」「つまらなくなる」という考えを払拭したいと思ったことがこのコンテストの始まりです。
楽しいもの、楽しい手法を広げていくため、この賞を建築者の「腕試しの場」にしようと考えております
~日本エコハウス大賞HPより~


なるほど。
室内気候としての環境を整えることで、設計の自由度が増すこともある。
また身体に負担のない室内気候は、空間の居心地を向上させてくれます。
技術も機会も素材も、たくさんの選択肢があります。
どのような考え方で選択し、どのくらいコストをかけていくのか、
その方針というか、理念みたいなものがなければお施主さんはもちろん、
設計者も右往左往するばかり。

理解し、納得し、そのうえで自信をもって選択し、提案する。
自分の中にその軸と流れをつくることを、今年の目標としたいと思います。


大寒波の中、代沢の家(ZEH仕様)は本当に暖かかった~。
その居心地もですが、設計の納谷さんやリビタの方々、
主催のタニタハウジングウェアの方々、YKKの方々など、
複数の立場の視点でのお話がとても興味深かったです。



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大雪から寒波というタイミングも、リアリティをもって考えるきっかけに
ちょうどよかったかもしれません。

***

そうそう、大雪の夜。
小5男子は、犬のようにはしゃぎまわるのでした。
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# by murakami-design | 2018-01-29 12:37 | 建築の話

子どもの居場所をつくる

村上建築設計室です。

子ども達のための居場所つくりです。
ボリュームを決めます。
これまでに私たちの設計した子ども部屋で、
一番小さなものは一人3畳で、
2人兄弟の子ども部屋です。
面積を有効利用するために、
二段ベッドは上下に立体的に利用しました。

次に、仕切りをつくります。
床の位置、壁の位置、窓の位置などです。

次に様々な装置を入れ込んでいきます。
ベッド、高床、家具などです。

次は、もう一度居場所を考え、
壁は何に使えるか、
視線どう扱うか、
小さなへこみをつけると、
さらに小さな居場所ができないか、
窓はどうか、
ほかの場所とのつながりはどうか。
などなど、様々なことを考えます。

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その居場所で子どもたちは
寝起きを市、遊び、勉強をし、
たくさんの楽しみを感じていきます。

そこで成長し、年齢によって、
使い方がどんどん変化していきます。
その時に、つくられた空間は変化していきます。

自分の自然な行為が、
その場所を変えていくのです。
それが子どもの居場所の大切なところだと思っています。

「子どもの居場所」の具体例はこちらです

ホームページはこちらです



# by murakami-design | 2017-12-30 08:56 | 子どもの住環境

パン屋さんのある家、スタート

村上建築設計室です。


パン屋さんの店舗+賃貸の併用住宅です。

住宅部分とパン屋さんの部分の外部からの
アプローチの仕方、店舗の見え方が課題になっています。

平面の構成と立面をどう関係づけていくか、

どうやって、店舗のスケール感を出すか、

近づきやすさをどう演出していくか

模型、スケッチで確認をして、いくつスタディをしています。

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建物に寄り添うことができる、

大きな要素として、

・拠り所となる(寄り添うことができる)場所がある。

例えばアルコブ(空間の中にあるヘコミ)などは良い一例です。

・人の大きさに適したスケールを持っている。

  人の身体の大きさに合うような大きさを持っている。

などです。

仕上げの変化、仕切りによる囲われ感によってできる

柔らかな空間のまとまり。

模型の作成によって、スケールを確認しながら進めています。

今後の展開が楽しみです

ホームページはこちらです


# by murakami-design | 2017-12-08 06:42 | パン屋さんのお家(店舗併用住宅)

まちにすむ

村上建築設計室です。

「地域から考える」のつづき。
授業にでてきたキーワードに「まちに住む」というのがありました。
※「地域から考える」のブログはこちら

で、思わず遠い目…。
ずいぶん前に「ハウスコンペ」というネットコンペに提案を思い出しました。
(ハウスコになるまえのハウスコンペ時代。15年前くらい??)

お施主さんは、街の雰囲気と敷地の隣の公園が気に入って、
その土地の購入を決めたとのことで、「この街で子ども達を育てたい」
というお気持ちがよくわかりました。

前面道路はこんな感じ。
公園の先に敷地があります。


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そこで提案したのが「まちにすむ」という暮らし方。
(なんと、提案書がありましたよ、少し黄色くなって)



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気に入ったこの街や、街に住む人の気配を感じられるよう、
街と住まいとの距離(バッファー)をとって、
通りに面してもカーテンを閉めずに暮らせる住まい。

という、当たり前な考え方の提案でしたが、
バッファーをとるためと予算のことから面積は施主さんの希望よりも小ぶりに。



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この時は、お施主さんの最終選考3組まで選ばれて(^^)/
面談もしたのですが、結果は「採用案なし」(T_T)/~~~


その後、きちんとその理由についてのご丁寧なメールをいただきました。
容積率をいっぱいに使いたいというご希望と、
私たちの提案とのギャップが埋まらなかったことが一因ですが、
そこに添えられた最後の言葉が重かった(笑)

「街にかかわっていく」という考えが具体的によくわかりませんでした。

チーーーン。
自分達の至らなさを思い知ったのでした。

でも。あれから十数年!
やっぱり、住まいと街との関係、内と外との関係は、
いまも一番大切にしたいテーマだな、と思います。

何よりもその接点の風景が大好きです。



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人がちょっと小さくなってしまって、
「ちょっとインチキ」なスケッチもとてもいい思い出です(笑)。


ちなみに、家づくり学校で刺激を受けた「まちにすむ」は、
もっともっと、視点が広くてわくわくする「すむ」でした。
イタリアの「アルベルゴ・ディフーゾ」という言葉もはじめて知りました。
「点在して広がる宿」という意味だそうです。
暮らしの機能が、街全体に点在されていて、街全体が異邦人におもてなしをするような、
とても魅力的な「空き家活用」の宿。
うーん。体験してみたいし、そんなふうに好きな街に住んでみたい!!


# by murakami-design | 2017-12-01 18:43 | 私たちの仕事