村上建築設計室です。

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カテゴリ:子どもの住環境( 27 )

子どもの遊び環境

こんにちは、村上建築設計室です。

先日、子どもの遊び場を提案するコンペがあり、

久しぶりにこの本↓↓を見返してみました。




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帯に「待望の復刻」とあるように、

もともとは1984年に出版された本です。

私の子ども時代ですね…(遠い目)


田園風景育ちの私には、「あそび場の消失」という実感はありませんでしたが、

(特に都市部での)子どもの遊び環境が(劣悪な方に)変化した社会状況と

子どもの実態の研究結果をともなって、子ども達に

「あそび環境をつくる」

必要性を説いておられます。


遊び環境は社会の風潮や文化によって変わるけれど、

子ども達が喜ぶスペースには、普遍的ないくつかのパターンがある

というのも、仙田先生の理論です。


①自然スペース(自然の生命のいるところ)

②オープンスペース(走り回れる広場のようなところ)

③道スペース(車の危険のない路地空間)

④アナーキーペース(廃材置き場のようなちょっと危険な場所)

⑤アジトスペース(秘密基地のようなところ)

⑥遊具スペース(児童公園)


私の子ども時代@宇都宮を振り返ると・・・・

全て身近にありました(笑)。幸せですね~。

今の子ども達に目を向けると、

やはり、子どもの生活からは遠ざけられる場所が多くなっていることに気づきます。

(廃材置き場や道は、遊んではいけないですし、遊具だって撤去されていますよね)


だから、「冒険あそび場」というプレイパークなんかができたりしている。

そのきっかけは、40年近く前の仙田先生ら「子どもの遊び」を大切にしてくれた

先人たちの働きかけの結果なのだろうな、そう思います。



街レベルの遊び環境だけでなく、

住まいの中も子どもにとっては遊び環境です。

だから、私たちの設計でも小さなお子さんがいるお住まいでは、

いつの間にか、6つのスペースのどれかが生まれます。


きっと、親御さん(と私たち設計者!)が、

子どもたちの幸せな顔を思い浮かべながら家づくりをする結果ですね。



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※こちらは階段下の1畳ほどのスペース。

意図した秘密基地です。



***


さて。先日のコンペで提案したのは、次のようなあそび風景。

「電車モチーフ」がテーマのコンペでしたので、

子ども達が色々な人や遊びと出会う「駅」を提案しました。



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結果はどうであれ(苦笑)!

私自身も遊び空間を考えることはとても楽しい作業となりました。



そうそう。同じく仙田満先生の本。




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建築家の生まれ育った家や原風景をインタビューした本ですが…(1990年)

往年の建築家たち、なんともお生まれのよい方が多いこと~。

大企業の社長や地主さん、お医者さん、芸術家、研究者などなど、

ちょっと記録映画を見るような感じで読みました(笑)



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村上建築設計室 子どもの育ちを見守る家 http://www.murakami-design.com/

ハピケン http://hapi-ken.com/


by murakami-design | 2018-03-02 14:23 | 子どもの住環境

子どもの居場所をつくる

村上建築設計室です。

子ども達のための居場所つくりです。
ボリュームを決めます。
これまでに私たちの設計した子ども部屋で、
一番小さなものは一人3畳で、
2人兄弟の子ども部屋です。
面積を有効利用するために、
二段ベッドは上下に立体的に利用しました。

次に、仕切りをつくります。
床の位置、壁の位置、窓の位置などです。

次に様々な装置を入れ込んでいきます。
ベッド、高床、家具などです。

次は、もう一度居場所を考え、
壁は何に使えるか、
視線どう扱うか、
小さなへこみをつけると、
さらに小さな居場所ができないか、
窓はどうか、
ほかの場所とのつながりはどうか。
などなど、様々なことを考えます。

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その居場所で子どもたちは
寝起きを市、遊び、勉強をし、
たくさんの楽しみを感じていきます。

そこで成長し、年齢によって、
使い方がどんどん変化していきます。
その時に、つくられた空間は変化していきます。

自分の自然な行為が、
その場所を変えていくのです。
それが子どもの居場所の大切なところだと思っています。

「子どもの居場所」の具体例はこちらです

ホームページはこちらです



by murakami-design | 2017-12-30 08:56 | 子どもの住環境

ハピケンブログ、アップしました。

村上建築設計室です。

「栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン」サイトのブログでは、
「家のこと」をテーマに「1」のつく日を担当しています。

夏休みのこともあり、子どものお手伝い空間からスタートしています。
ぜひご覧くださいね。


『1』のつく日は家のこと!(8/21更新)
http://hapi-ken.com/blog/?p=1826

子どものお手伝いができる家づくり(8/31更新)
http://hapi-ken.com/blog/?p=1918

子どものお手伝い空間(初級編) (9/1更新)
http://hapi-ken.com/blog/?p=1917



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by murakami-design | 2015-09-04 10:56 | 子どもの住環境

かざる、ということ。

村上建築設計室です。

子どもたちが持ち帰る図工作品、なるべく展示して楽しもうと思いますが、
このところのお気に入りはこちらです。

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娘のへびの絵と、息子の「とりさん」。
なんとも平和で和みます。

お子さんの作品に限らず、家の中に「飾る」スペースは必要ですね。
先日、OBのお施主さんのお宅にお邪魔した時に、こんな話をききました。

そのお宅は、TVボードを兼ねたリビング収納を床から天井まで、造作にしたのですが、
「置き家具の上のように、ちょっとしたものを飾るスペースがあると便利」
ということに、暮らしながら気づいた、と。

確かに~^^;
これは私たちも今後に生かさねばなりません!

玄関の収納は、飾ることを意識していたので、訪れた日も
ご家族の個性が光る設えがしてあって、楽しまれている様子がわかりました。

季節の変化や家族の成長を楽しんだり、喜んだり、
「かざる」という行為は、暮らしのたいせつな要素ですね。

小さくても、その場をきちんと計画していこうと、
襟を正したのでした。


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by murakami-design | 2015-07-02 10:47 | 子どもの住環境

開催報告・子育て世代の家づくりセミナー


村上建築設計室です。

早いもので、6月も終盤となってしまいました。
遅ればせながらですが、6/7に実施した「子育て世代の家づくりセミナー」のご報告です。
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長きにわたって暮らしの舞台となる住まいですから、
子育て世代ではあっても、その後の家族の成長や暮らしの変化、
自分たちの世代から子世代・孫世代のことまで
思いをめぐらして考えてほしいと思います。

その中で、暮らしにあわせて住み替えるという考え方もあれば、
子どもや孫に住み継いでほしい、という考え方もあります。
それによって、どうつくるかも変わってくるでしょう。

当日は、家事塾の考え方「人生十二相」のイラストも交えて、
今の自分の暮らしと、ちょっと先の自分の暮らしも考えてみました。

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主催のカンディハウスさんは、旭川の木をつかった無垢の家具を扱う会社で、
その企業理念には、住宅設計にも通じるものがあり、大いに共感!
「使い継ぐ」「住み継ぐ」というキーワード、今後の道しるべとなりそうです。


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写真は、絵本を見る子どもたちの後姿。かわいいね^^。


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by murakami-design | 2015-06-26 13:11 | 子どもの住環境

「子育て世代の家づくりセミナー@みなとみらい」のお知らせ

村上建築設計室です。

今日から小5の娘が3泊4日の体験学習に出かけました。
さすが、4日間ともなると荷物が大きくてビックリ。
いつのまにか娘の背中は大きくなってました(遠い目)。

さて、今回はセミナーのお知らせです。

みなとみらい・クィーンズタワーにある家具やさん「カンディハウス」さんと
ASJ(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン)とのコラボ企画で
セミナーをさせていただくことになりました。

カンディハウスは、北海道旭川でつくられるオリジナル家具を扱う素敵なお店です。


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セミナーというよりも、カンディハウスのコーディネータさんとの
トークセッションというかたちで、お客様のご質問などにもお答えしながらの和やかな進行です。

「間取り」や「子ども部屋」はもちろん、「収納」や「家具」「子どもの片づけ」、
というテーマで、子育て世代の住まい、暮らしについて考えてみませんか?

子どもの居場所は成長とともに変わります。
その時々での設えのポイントや、家具の選びかたなどについても
ヒントをお伝えできればと思っています。

ショールームを使ってのセミナーですので、実際に家具を体験いただくことも可能です^^。
キッズコーナーのご用意もございますので、どうぞ親子でお越しください。


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日時 : 6月7日(日) 14:00~15:00
      8日(月) 14:00~15:00

場所: カンディハウス横浜
     横浜市西区みなとみらい2-3-1  クイーンズタワーA3F

詳細はこちらからどうぞ。

****************************************


ちなみに。
キッズコーナーでは、こっぱっぱ積み木で遊べます(^^)/

また、私たちが集めた「おうちのえほん」もそろえてお待ちしています。
(HPよりもう少し増えてます)

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『バーバパパの家さがし』 これ、実は家づくりの極意が詰まっています。




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by murakami-design | 2015-05-19 16:22 | 子どもの住環境

息子はノマド

村上建築設計室です。

冬休み真っ只中、
予定通りに宿題をやっていく息子。
当然、遊びたくてしようがないのですが、
やらねばならぬこと。

息子なりに頑張ってます。

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その都度、場所を移動し宿題をこなしています。
写真は、子どもが2,3才の頃に私が作った子供家具。
はみ出しながらも、集中してやっています。

かと思えば、床に転がってやってみたり、
いろいろと気分転換しながら、工夫しながら、
集中しています。

子どもはすごい「ノマドワーカー」です。
とても柔らかい発想で、
常識に縛られることなく、
その時の自分にぴったりの場所を見つけ出します。

そうやって、自分の領域を作り出し、
それと同時に、ほかの人との距離の取り方を感じ取っているのだと思います。

住まいの中にそのきっかけを、
そっと作っていきたいと思っています。
それとなく子どもの心を刺激するような(アフォーダンス)、
何気ない場所が、子どもの目には「素敵」に映るような(セレンディピティ)、
そんな住宅を作っていきたいと思っています。

これは大人にも言えることで、
住まいが何かを語りかけてくれているような、
それをふとした時に感じるられるような、
そんな住宅。
私たちは、柔らかなアフォーダンスとセレンディピティのある住宅を作っていきたいと思っています。






こんなことをしていた息子ですが・・・
by murakami-design | 2015-01-01 10:27 | 子どもの住環境

子育てから考える住まい

村上建築設計室です。

子育てと住まいは、住宅業界でも注目のキーワードです。
大手ハウスメーカーでも、主力商品として力をいれ、研究も進んでいますよね。

さて。
子育て環境を、家の中から広げて考えいていくと、
どういう「街」に住むか、ということもとても重要です。

子どもの環境は、家の中から、家の周りの外部、道、そして街へと、
グラデーションの如くつながっていきます。
そのつながりを大切にしたいと思いつつ設計しています。

先日、UR都市機構の「ちば住まいるNAVI」のインタビューを受けまして、
HPでアップされています。

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千葉・「流山おおたかの森」は、まさに「子育てにやさしいまち」。
名前にあるように、自然も身近に感じられ、
子育て世代も注目の住環境です。

是非、サイトも見てみてください。
UR都市機構 ちば住まいるNAVI


取材日・・・保育園の行事の関係で、子ども達もいました。。。
・・・大変でした。


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by murakami-design | 2010-11-05 14:09 | 子どもの住環境

家の事

村上建築設計室です。


洗濯物を干そうと、ランドリーバッグに洗濯物を移していると、
細かな白いムニュムニュしたものが、たくさん洗濯物についています。
紙おむつを一緒に洗ってしまったようです。
出てきました。大量に水を含んだ紙おむつが。
ドラム式=前開きで、子どもが入れてしまったようです。

大人にとって出し入れしやすい=子どもにとっても出し入れしやすい。
家事のお手伝い(本人のことですが)のしやすさはあります。
ふと、自分の子どもの頃のことを思い出しました。

洗濯機に脱水機は付いてなく、
絞り機のローラーを手で回していました。
そのころは「お手伝い」という意識はなく、
ただ楽しく遊んでいたような気がします。
ローラーから出てくる、ぺちゃんこの洗濯物が面白くて、
洗濯の脱水になるとやらせてもらっていたように記憶しています。

洗濯機・掃除機・エアコン・あらゆる機械のリモコン・・・
今は便利な物がたくさんあります。
自分の小さな頃は、どんな些細な家の事も遊びに結びついていたように思います。
洗濯機の脱水手回しローラー、バットや刀になる箒(掃除しているといえるかどうか・・・)、
ヴォイスチェンジャーになる扇風機、兄とのチャンネル争いのダッシュ力の競い合いなどなど。

ご飯についても同じで、
ぬかづけ=泥んこ遊び、
ストーブで魚の骨を焼くときの楽しみ、
(お菓子を作っているような感覚でした)
大工さんになっての鰹節削りなどなど・・・
家の事の中に遊びがたくさんあったように思います。

自分の子ども達にも、家事の中にたくさんの遊びがあることを知ってもらえたらと。
しかし、その前に自分で楽しさを見つけるようにしなければと、思うこのごろです。
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by murakami-design | 2010-05-08 05:13 | 子どもの住環境

これぞ住育。

村上建築設計室です。

食育に続く「住育」。
ターゲットが「子ども」に行きがちですが、
実は子どもよりも大人に必要な内容です。

長期優良住宅の制度は、
作る側へのアプローチのほか、
住む側にも「メンテナンス」をし、
長く住み継ぐという姿勢を求めています。

戦後数十年で、すっかり家庭の外に出てしまった、
住まいの普請。
もう少し、取り戻す必要がありそうです。

***************

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『住育のすすめ 住まいを考える50の方法』 竹島 靖 著/ 角川SSC 新書
こちらの本は、主に大人に向けた住育の本。
コピーライターである著者の体験をもとに、
家を買うかどうか悩むことから、買って(竹島さんの答えは中古住宅)、
リフォームして・・・という時、考えるべきことなどが書かれています。
テンポ良く、軽快な文章で、読みやすいのも魅力。

「一家に一冊。家族で読む住育の本です。」
とは、著者の言葉(笑)。私達からもオススメです。

***************

そうそう。
著者・竹島さんは「日本住育の会」代表です。
(残念ながら、ホームページはない模様)
巻頭に日本住育の会が定める「住育」の定義がありますが、
まさにその通り!なので、引用させていただきますね。

【住育】じゅういく
① 「住まい」に関する教育。
② キレない子どもをつくる、正しく子どもを導くなどに限らない、体系的な見識。
③ 知らないことは教えられません。子ども達に「住育」するまえに、まず大人が最低限の
  「住まい観」を養うべきです。
④ よりよく生きるために、よりよく住まうことを学ぶ運動。
⑤ たんなる営利目的の手段として「住育」が使われるときは、警戒が必要です。


⑤番目の項目、「住育」という言葉が形骸化しないように。。。
これまた同感です。

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by murakami-design | 2010-02-18 15:24 | 子どもの住環境