村上建築設計室です。
昨日、仕事をしながら聞いていたニュースでの専門家の話によれば、
いま警戒しているコロナウィルスが収束しても、
もう、もとの暮らし方には戻らない、ということ。
いま私たちが心がけているソーシャルディスタンスは、
今後も継続して人と人とのコミュニケーションの距離感になっていくだろうし、
欧米の握手やハグの生活文化も変わらざるを得ない、ということなんですね。
そんな話題を聞きながら、私たちび体に染みついている身体尺を思い出しました。
日本でも世界でも。身体のサイズにあわえて、単位(モデュール)がつくられ、
空間はつくられてきました。
日本でいえば、手の大きさ、肩幅、という体の部位から、
畳一畳の大きさ、その畳○枚分という、部屋の広さにつながります。
「起きて半畳、寝て一畳」なんて言いますよね。
家族が住む住宅の中では、この単位空間は変わらないと思いますが、
パブリックなスペースでは、基本となる人と人との距離感が変わるので、
建築計画の基礎的な単位空間(その動作や行為にはどのくらいのスペースが必要か、など)
というのは、変わっていくのかもしれないなぁと思いました。
飲食店の座席や様残な場所での待合など。
座席数をできるだけ確保して収容人数をあげる、というのではなく、
かといって、距離をとればよいというものでもない。
そんな細かなレイアウトの工夫や空間構成の工夫というのが
必要になってくるのかもしれませんね。
りそな銀行の工夫は、とても面白くてほっこり。
こういう、運用面での工夫で解決できるものもありますね。
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村上建築設計室
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